【有機EL】半導体、液晶、有機EL、違いが分かりますか、これだけは知っておきたい基礎キーワード
週刊エコノミスト6/13号「有機EL半導体バブル」読みました。
半導体、液晶、有機ELまとめて話題になることが多いですが、ひとつひとつ説明できるようにしないと次に進めないなと思っていたところだったので、ここでは有機ELについてご紹介したいと思います。
有機EL(Electro Luminescence)とは
蒸着装置はキャノントッキ・アルバック
有機ELは、蒸着装置、タッチセンサー、発光材料が必要
有機EL(Electro Luminescence)とは、
電気を流すと自ら発光する材料のことで、海外ではOLED(オーレッド)と呼ばれています。これが、液晶の次の技術と言われています。液晶はバックライトがないと光らないので、有機ELを使うことで、バックライトが使用しない分薄くすることができます。自ら発行するので消費電力は少なく、有機ELは高画質です。スマホ等のガラス基板をフィルムにすれば曲げることもできます。液晶と比較すると良いことだらけの有機ELをもうそろそろアップルが採用するようなので、時代はまさに有機ELになりました。
しかし課題もあり、現在量産できるのは、サムスン・LG電子の2強のみなのです。ジャパンディスプレイ(JDI)や中国、台湾の企業も着手しているものの量産体制が確立していないのです。
蒸着装置はキャノントッキ・アルバック
有機ELは真空空間で基板にその材料を吹き付けて生産します。赤緑青の3色を定位置に吹き付けるという技術を量産するラインを確立することはとても難しいようなのです。真空空間で基盤に吹き付ける装置は蒸着装置になるのですが、これはキャノントッキ、アルバックの2強になり、日本の企業が頑張っています。また、平田機工は蒸着装置の生産設備を供給しており、キャノントッキの製造ラインに取り入れられています。
サムスンはキャノントッキと組み、2007年から量産を始めているので他の企業と大きく差がついています。
有機ELは、蒸着装置、タッチセンサー、発光材料が必要
現在普及しているスマホは液晶画面なので、有機ELへ買い替え需要があると考えると、伸びていきそうですね。有機EL関連ではそのタッチセンサーを担う住友化学、発光材料を供給する出光興産も注目です。